オクタン@ピントレンズ(スナイパー)
レントラー@かえんだま(こんじょう)
ワイルドボルト/ばかぢから/まもる/ほえる
エテボース@おうじゃのしるし(ものひろい)
よこどり/ねこだまし/なげつける/あまごい
あまごい/なげつける/おいかぜ/ワイドガード
エレキブル@いのちのたま(やるき)
ワイルドボルト/ほのおのパンチ/れいとうパンチ/フェイント
ぽけっとふぁんくしょん!
構築の経緯
「トリプルフリーに叩きパを使うゴヨウがいる」
「トリプルフリーのオーバが陰湿な戦法を使ってくる」
「タワータイクーンのクロツグVS四天王のゴヨウがトリプルフリーで行われた」
いつものようにトリプルフリーに潜っていると、このような情報を目にすることが多くなった。どうやら今の流行りは「シンオウ地方トレーナーなりきりパーティ」のようだ。
その流行りに乗っかって、被ることが少ないであろうジムリーダーなりきりパーティを組むことにした。
どのジムリーダーになりきる?
8人もいるジムリーダーの中から誰を選ぶのか?おそらく、選ぶポイントとしては以下のような物だろう。
・通常のトリプルバトルでもそれなりに活躍できるポケモン(≒強いポケモン)がいる
・ギミックパーティとして運用できそうなポケモン達がいる
・お気に入りのポケモンがいる
・お気に入りのジムリーダーである
これらを踏まえ、私はお気に入りの町であるナギサシティのジムリーダー、デンジになりきることにした。
Who is his Trump Card?
デンジの「切り札」と言えばどのポケモンだろうか?なりきりパーティである以上、相手に「このパーティはデンジのパーティだ」とわかってもらえるパーティでなければならない。言わばデンジの代名詞であるポケモンが必要だ。私はそんなポケモンを知っている。
…オクタンである。
電気タイプのジムリーダーでありながらオクタンを使う図々しさは多くのトレーナーの記憶に残っていることだろう。
以上より、DP/BDSPデンジの初戦パーティの4匹(ライチュウ/オクタン/レントラー/エテボース)をパーティに入れることにした。
残りの2匹
パーティの勝ち筋を作るためにも、残りの2匹の選定は重要だ。他のデンジパーティを見ていこう。
…どうやらBDSP再戦版ではぺリッパーを手持ちに入れているようだ。もはや「電気タイプのレパートリーに幅がなかった」なんて言い訳は通用しない。デンジはまごうことなき図々しさの塊である。
…ぺリッパー…オクタン…?どこかで聞き覚えが…?
「あめふらし役でサンのみを投げつけて、3.375倍しおふきで倒す」
!!!
と言うわけで、スナイパーピントレンズオクタン+サンの実投げつけるぺリッパーの確定急所潮吹きを主軸にすることに決定。残りの1匹はフェイントを使え、デンジらしさの出るエレキブルに決まった。
パーティ解説
初手にエテボース/ライチュウ/ぺリッパーを出し、猫だまし×2等で妨害しながらぺリッパーが追い風を使う。
その後、隙を見てオクタンとぺリッパーを並べ、サンの実投げつける+潮吹きで相手を殲滅する。
個別解説
オクタン
「こいつが! オレの きりふだ!!」
デンジパ最大火力を叩き出す、パーティの主軸。スナイパー急所潮吹きは通常の潮吹きの2.25倍の火力を出せる。
具体的に言うと、Wダメージでメガガルーラを確定一発で倒せる。
パーティ全体の数値の低さを補う圧倒的な火力で勝利へ導くポケモン。ニンフィアは耐久無振りでも乱数なのは内緒。何度もニンフィアにやられた。
技構成は、潮吹きが確定、守るも重要。体力が削られた時の為の波乗りもたまに使う。ヘドロ爆弾はほぼ使わない。
確定急所波乗りは5匹全員の急所に当てられてとても気持ちが良い。ジャックポット!
その他採用候補技
・冷凍ビーム:水技が効かない草タイプやドラゴンタイプへの打点。
・エナジーボール:水技と電気技を無効化するトリトドンへの対策。
・ヘドロウェーブ:水技以外の範囲打点。
ぺリッパー
調整
H-B:A特化メガガルーラの捨て身タックル確定耐え
S:準速オクタン+1
追い風や投げつける等でオクタンの全面的なサポートをするのが仕事。雨乞いで更に火力を上げたり、ワイドガードで味方を守ったりもできる。
攻撃技が無いため不便な型ではあるが、かと言ってもそれを入れるには技スペースが足りないため何かを削らざるを得ない。
サンの実を誤って食べてしまった際はパーティが半壊する。半壊した。
一応耐久には振っているが、誤飲を防ぐために実質的な耐久は本来の3/4として考慮するべき。
その他採用候補技
・暴風:モロバレル等の草タイプへの打点。
・熱湯:3割火傷が優秀な攻撃技。
・守る:サンの実誤飲を防ぐための技。
エテボース
エテボース@おうじゃのしるし(ものひろい・ようき)
182(252)-120( )-87(4)-×( )-86( )-183(252)
よこどり/ねこだまし/なげつける/あまごい
ぽけっとふぁんくしょん!
S種属値115と言う高い素早さを生かし、様々な技でパーティの動きを補佐する。高速猫騙しで相手の動きを止めるのが大きな仕事。
他にも、ゴーストタイプにも効き、2回目の猫騙しにもなる王者の印投げつけるや、相手のワイドガードや追い風を奪う横取り等の器用な動き、果ては雨乞いでオクタンの火力アップまでできる。
他にも使いたい技は多くあるが、圧倒的に技スペースが足りないため断念。ノーマル打点が欲しいところ。
特性の物拾いはほとんど活用されない。テクニシャンなら猫騙しの火力が上がるが、微々たる差だと思われる。一度だけ物拾いが最高に輝いた試合があった。
エテボース「お前を殺す」
ヌケニン「!?」
クレセリア「?????????」
その他採用候補技
挑発:相手のトリックルーム等を防ぐ。
ファストガード:猫騙しやファイアローのブレイブバードを防ぐ。
ダブルアタック・恩返し/八つ当たり:ノーマル打点。テクニシャンダブルアタックは総威力105なので、恩返し/八つ当たりより少しだけ火力が高い。
ライチュウ
136(4)-×( )-75( )-142(252)-100( )-178(252)
ぽけっとふぁんくしょん!
S種属値110と言う、パーティ内ではエテボースに次いで高い素早さで高速猫騙し・アンコールをする。一応特殊打点も用意しているが、C種属値90では大した火力は出せない。
主な仕事としては、中央に出して猫騙しで相手を妨害しつつ脱出ボタンを発動させ、中央にオクタンを降臨させること。相手の範囲技持ちを敢えて動かさせてボタンを発動させることもあった。
アンコールは非常に優秀で、相手2匹を補助技で固定して勝った試合もあるほど。素早さが高いため、補助技を使われた次のターンにアンコールが間に合うのが良い。
当初は特性を避雷針にしていたが、味方の電気技を吸う不慮の事故が多発したため静電気に変更した。電気技を打ちやすくなったので静電気の方が良いと思う。結果として、相手のズルズキンを静電気で麻痺させる事故が起きた。
その他採用候補技
ボルトチェンジ:攻撃しながら交代できる。火力には期待できない。
かみなり:雨下では高威力かつ必中技になる。
がむしゃら:多分攻撃技を使うよりも与えるダメージが高い。
がむしゃらについて
ORASでは、公式大会「ピカチュウ大会チュウ!」の参加賞として配布された特別なピカチュウを進化させることでがむしゃらライチュウを入手できる。この特別なピカチュウは、技は猫騙し/アンコール/がむしゃら/ボルテッカー、特性が避雷針固定となっている。
強力な個体だが、自分は持っていないことや、静電気の方がこのパーティでは使いやすいことなどから採用しなかった(できなかった)。
レントラー
レントラー@かえんだま(こんじょう・いじっぱり)
156(4)-189(252)-99( )-×( )-99( )-122(252)
ワイルドボルト/ばかぢから/まもる/ほえる
ぽけっとふぁんくしょん!
特性の威嚇が強力…なのだが、火力が欲しかったため特性は根性での採用。根性ワイルドボルトで無振りニンフィアを高乱数一発(93.8%)にできる。確定じゃないのか…
交代出しや補助技で1ターンを過ごして火炎玉を発動させ、そこそこの火力で攻めていく。補助技の方がメインの動きになりかけているが。
吠えるが特に優秀で、トリックルームに弱いこのパーティでの数少ないトリル対策となっている。一方で物理技はギリギリ倒しきれないことも多く、相手の威嚇で火力が下がってしまうので微妙だった。パーティ単位で見ると威嚇にした方が良いのかもしれないが、そうすると威嚇をするだけの置物になってしまうのが悩みどころ。
その他採用候補技
怪電波:相手の特殊アタッカーを機能停止させる。レントラーが威嚇を受けて火力が落ちた際に使えるかも。
手助け:味方の火力アップに。
エレキブル
エレキブル@いのちのたま(やるき・いじっぱり)
151(4)-192(252)-87( )-×( )-105( )-147(252)
ワイルドボルト/ほのおのパンチ/れいとうパンチ/フェイント
ぽけっとふぁんくしょん!
数値がデンジパ内では比較的高く、唯一まともに攻撃し合う戦い方ができる…かも。
単電気タイプにしては広い技範囲を生かして、苦手な相手をピンポイントに弱点をついて倒す。フェイントも覚えさせたが、あんまり使用機会がなかった。
特性のやる気は主に対モロバレル用のもの。パーティ内では唯一モロバレルに対抗できる。雨下では炎のパンチの威力が半減するのには注意。そんな時は冷凍パンチを使おう。
その他採用候補技
クロスチョップ・アームハンマー:威力100の格闘技。ドリュウズを確定一発で倒すためにはこれらの技が必要。
手助け:味方の火力アップに。
この指止まれ:オクタンのサポートとして優秀な技。
この指止まれについて
XD限定で手に入るこの指止まれを覚えたエレブーを進化させることでこの指止まれエレキブルを入手できる。特性は電気エンジン、タマゴ技は無し。
自分は持っていなかったので採用できなかった。フェイントや特性のやる気で十分差別化はできるが、このパーティではこの指止まれエレキブルの方が強いと思う。
戦績・使用感等
パーティ調整前のものも含めると、6勝数十敗。推定勝率は2割程。
個人的に、強いギミックパーティとは「ギミックが決まったら勝てて当たり前、ギミックが決まらなくても戦える」あるいは「ほとんどの試合でギミックを決められる」パーティであると思っている。
その点においてこのパーティは「ギミックが決まっても相手ポケモンの耐久によっては厳しい」「ギミックが決まらなかった際に単体で十分な火力を出せるポケモンが少ない」「ギミックを決められない試合の方が多い」パーティであり、勝ち筋の細いパーティであったと思う。
また、ギミックパーティである都合上、再戦での勝利が難しいことも良くない。トリプルフリーでは同じ相手と同じパーティで4回や5回対戦することもしばしば起きる。
ギミックを上手く決められた時はとても楽しいパーティだが、ほとんどの試合ではそう上手く事が運ばないのが難点だった。
苦手なポケモン等
S2倍特性・拘りスカーフ:追い風下のオクタンよりも速く動く手段。オクタンの体力が削られてしまうと潮吹きの威力が下がってしまう。
先制技・先制特性:素早さを無視して動かれる。ファイアローの疾風の翼ブレイブバードでオクタンの体力が削られたり、エルフーンのアンコールや挑発等で思うように動けなかったり。
トリックルーム:発動中はオクタンが先制できなくなる。このパーティではトリルターンを耐え凌ぐことが難しいので、使われると勝利は絶望的。高耐久ポケモンに使われると、阻止手段がエテボースの投げつける、エテボース・ライチュウの猫騙し、レントラーの吠えると言ったものしか無いのもつらい。
この指止まれ・怒りの粉:ぺリッパーの投げつけるを引き寄せられてギミックが崩壊する。特にモロバレルはパーティ内で倒せるポケモンがエレキブルしかいないので、突破するのはとても難しい。
最後に
特定のテーマでパーティを組むことは、これまで使ったことのないポケモンや技の発掘、通常のパーティとは異なった技構成や調整など、非常に構築のセンスを問われ、そして新たな発見が山ほどある、とても面白いものです。是非あなたも、まだ使われていない新たな型で、まだ考察の進んでいないポケモンで、あなたの使いたいポケモンで、いろんな構築を組んでみてはいかがでしょう。
おまけ1/2 ナギサシティここすきポイント
ナギサシティの概要
たいようが てらす まち
ポケモンDPt/BDSPに登場する港町。海岸に立地し、起伏の激しい入り組んだ地形となっている。島々をソーラーパネルでできた歩道で行き来でき、自然の険しさと発展した技術の両方を感じられる町。
長い旅を続け、図鑑に数々のポケモンを記録し、ジムバッジを集め、ギンガ団の野望を阻止し、伝説のポケモンと対峙し、最後のジムバッジを求める主人公を待ち受ける場所。
自分は主に2つのここすきポイントから、この町がとても好き。
歩道好き
近未来感満載!高いところを歩いてる!
…近未来的なこの歩道であるが、これにはGBAからDSへと進化した高低差の表現が詰まっている。
DSになって追加されたY軸の表現によって、空中を走っている歩道の上に立つ感覚をより鮮明に浮かばせる、地上のものが小さく見える景色が作り出された。細かいことのように思えて、そこにはゲーム体験をより豊かにする努力が詰まっている。好き!!!!
BGM好き
アップテンポ!爽やか!でも何か寂しい!
…町に入ると聞こえてくる音楽。その音楽は、町を象徴し、そしてそこにある様々な体験をより印象的にする。
このナギサシティの音楽には、主に2つの事が表現されていると思う。
1つは、ナギサシティの潮風薫る、明るく爽やかな町の表現。アップテンポで裏拍の取れた軽快でリズミカルな音楽がナギサシティを彩っている。
もう1つは、終わりを迎えつつある旅の表現。楽しさや嬉しさが満ち溢れた曲でありながら、その節々からは寂しさや切なさと言った感情が沸き上がり、そこには旅が終わることへの喜びと悲しみの相反する思いが印象的に描かれている。好き!!!!!みんな聴け!!!!!
ナギサシティへ行け!!!!!!
おまけ2/2 デンジへの印象
デンジと言うトレーナーに持っているイメージは1つ。
ポケモンカードでの、様々なグッズをくれるグッズおじさんのイメージ。グッズと雷エネルギーを持ってくる、シンプルかつ高いポテンシャルを秘めたカード。
「グッズ」とは言ってもその内容は多岐に渡り、例えば
特定のポケモンを持ってくるための「ネストボール」「ハイパーボール」「電磁レーダー」
あと少し足りないダメージを補う「エレキパワー」
…等々、戦況に応じて必要なカードをピンポイントで持ってこれるのがデンジの強み。反面、1ターン1回の貴重なサポートカードであるため、持ってくる2枚のカードをいかに効果的に使うか、使用者の実力が試されるカードでもある。
なお、現在はスタン落ちしている。現在使用できるレギュレーションはエクストラ(BW期以降のカードがほぼ全て使用可能なレギュレーション)。
…本編のジムリーダーとしてのデンジのイメージ?そういえばそんなやつもいたなあ。